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Official Translation Requests Thread (New forum)

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 右手が黒き輝きを発しながら、煌々と燃える。

 それを振り払えば、呪いの泥に火がつき、瞬く間に燃え広がった。



 ――根源滅びようと、呪いは滅びず――



 ――行け――



 ――許さぬ許さぬ許さぬ――



 ――俺様の屍を越え、我が呪いを浴びろ――



 ――行け、己が目標へ――



 ――この呪いを受けよ――



 ――許さぬ、許さぬ、決して、立ち止まることは許さぬ――



『行けっ、友よっ!!!』



 永劫の死を与え続けられるカイヒラムの呪いは、ときが経つ毎に勢いを増す。
わなわなと脅え、僅かに後ずさるボミラスへ、俺はゆるりと歩いていく。



「この力はおいそれと捨てるわけにはいかぬ。手放せば、どこに隠しておこうとお前のような輩が求めるだろう。かといって、俺が滅ぶまで消えはせぬ。いや」



 ボミラスの顔面を優しくつかむ。



「俺が滅んだところで、消える保証もない」



 カイヒラムの根源が呪いを秘め、イージェスの根源が血の力を秘めるように、俺の根源は滅びを秘める。



 滅びが近づくほどに、力を増す根源。

 ならば、実際に滅んでしまえばどうなるか。



 無限に膨れあがった魔力だけが、そこに残るのではないか。

 そんな予感が頭をよぎる。
「破壊神アベルニユーの権能を宿した理滅剣ヴェヌズドノア。その理不尽な力を持ってしても、僕の虚無を永遠に滅ぼすことはできないみたいだね」



 ヴェヌズドノアの刃から逃れた奴の上半身が、うっすらと消えていき、虚無へ変わった。



 なにもない。

 微量な魔力さえも感じぬそこに、確かに奴はいる。



「滅ぼされたものは無に帰すのが、この世の秩序だ。理滅剣の前では、あらゆる理が意味をなさず、万物万象が滅びる。その効果が働くのは対象が滅びるまでといったところかな?」
滅紫けしむらさきに染まった魔眼で、奴の中に潜む神を見据える。

 ぐっとその根源を握り締めると、ガゼルの纏っていた莫大な魔力が消えていく。



「……な……ん…………だと…………? 神の力が……消える……? ワシの……神が……消えてゆく……そんな……やめろ、やめろぉぉっ……やめんかぁぁ、異端者がぁぁぁっ…………!!」



 ぐしゃり、と神の根源を握り潰す。

 その魔力がふっと消滅した。



「……ぁ…………ぁ…………ワシの神が…………聖者の証が…………ぁぁ…………ぁぁ……」



 俺は床に転がった神槍ベヘテノスをつかみ、それを握り潰して、穿神ベヘウスを滅ぼす。



「……消えた…………神が……ワシの…………神が…………そんな…………」



「地底を這いずる聖騎士よ。今度はこちらが教えてやろう」



 光をなくした瞳で跪き、項垂れるガゼルを、見下ろしながら俺は言う。



「これが、神などに頼らぬ、地上の魔王の戦いだ」
 
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